男性目線だと美容部員(デパートやドラッグストアなどの化粧品売り場で働く人)は、「キレイ目の人が多いイメージ」
大好きな化粧品に囲まれて、華やか~な職場で働く女性たちをとてもうらやましく思うだろうか?
しかし、実態はやはり女性が中心の職場に加え、販売ノルマなどが課せられるためギスギスした空気であったり、
接客以外にも、商品の発注や入荷商品の陳列などで段ボールを抱えて持ち運んだりと、意外にも力仕事が多いそう。
ただ単に、厚化粧でニコニコして突っ立ってればいいわけではなさそうだ。
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仕事がとにかく大変
常にお客さんから見られている
出典:リクナビ進学
アパレル販売では、店員さん自身がお客さんがマネキン(=着こなしのお手本)。
美容部員も同様に、マネキンとなって、お客さんへ化粧品をすすめ販売する。
そのため、美容部員が肌が荒れてたりすると、まったく説得力がない。
どんなに多忙でも、肌のお手入れには最新の注意を払う必要がある。
他にもあまり厚化粧し過ぎると、「素肌がわからないから信用できない」と思われたり、
例え制服があっても、毎日少しずつ変化をつけるため、メイクアレンジや、ヘアアレンジなどにも気を使うそう。
とにかくいろんな点でお客さんから見られているので、一日中気を張っていなくてはいけない。
また、最先端のメイク技術や新商品などは、会社の研修などでは追い付かないため、独学で雑誌やネットから貪欲に知識を吸収する必要があるだろう。
売上ノルマ達成へのプレッシャー
出典:How Does Employee Stress Affect the Organization?
美容部員の雇用形態は「正社員」「契約社員」「アルバイト」と様々あるが、契約形態によっては、他の販売職、営業職と同様、、個々人に売上ノルマが課せられることがある。
「新商品のファンデーションを1カ月で何個売る」
「顧客(会員数)を何十人に伸ばす」
「1日に何人のお客さんにメーク施術をする」
など、商品、顧客数、施術数などで細かく目標設定がされているよう。
このような目標を達成するため、お客さん1人ひとりにDM(ダイレクトメール)で新商品の入荷情報やセールの案内、場合によっては電話をかけて地道な営業活動が必要になってくる。
たとえ目標が売上目標が達成できなくても、すぐに減給やクビなどの処分にはならないだろうが、自分だけ売上成績が悪いと肩身が狭くなる。
上司や先輩から厳しい指導や叱咤激励を受けたり、同僚から見下されたり、女性が多い職場ならではの人間関係の悩みのタネとなりそうだ。
売上成績が壁に貼り出される企業なんかだと、ノルマ未達成が一目瞭然!プレッシャーのあまり自腹を切って売上を上げる人もなかにはいるようだ・・・
実は給料がとてつもなく安い
出典:What is the average Beauty Therapist Salary?
デパートの化粧品売り場にはシャネルやらディオールやら外資系の化粧品メーカーが並んでいるからだろうか、なぜか高給どりのイメージがある美容部員。
給与となると雇用形態(正社員 or 契約社員 or アルバイト)にも左右されたり、雇用取が百貨店からドラッグストアか化粧品メーカーなのかと、どの会社に雇われているかでも違う。
他の給与に影響のある要素は、これまでの経験や美容関連の資格だったり、売り上げと連動した歩合が入るかどうかなど若干異なる。
上記の情報から計算すると月収30~40万円なので、手取りは20~30万円くらいは残るハズ。
20歳前後で未経験の場合だと、初任給は手取り14~17万円くらいが相場とか。
実家住まいならまだしも、1人暮らしでこの金額は心もとないだろう。
というわけで、年齢や経験を積めば事務職OL以上にもらえる可能性はあるが、新卒で未経験だと一般のOL並みの給料なので決して多くはない。
貯金や節約は難しそう
ちなみに、化粧品は従業員割引などで安くは購入できるので毎月の化粧品代が安くはなるそう。
ただし、百貨店などの売り場では、誘惑がとてつもなく多い。
毎日毎日、お金持ちの相手をして、ブランドものばかり眺めていると、ついついブランドもののバッグがほしくなったりと逆に出費がかかるパターンにもなりかねない。
よほど強い意志がないと、貯金はおろか、月々の生活費すら回らなくなりそうだ。
1日中立ち仕事で体力勝負
出典:WELCOME SUMMER WITH MIYU’S REFRESHING ICED BEAUTY TEAS!
メイクに携わる仕事というと華やかな仕事に見えるが、実態は一日中長時間立ちっぱなしの仕事であり、体力勝負な面もある。
お客さんがいないときは座ることが許される店舗もあるようだが、基本的には営業中は立ちっぱなしのため、自分にあった靴選びをしてフットケアにも気を配る必要があるとか。
接客中に、お客さんにメイクを施すときには中腰の姿勢になることもあり、腰痛に悩む美容部員もいるし、
接客していない時でも、バックヤードで商品の搬入や検品作業などで忙しく動き回る。
閉店後も、営業中にお客さんがいる時にはできない、商品の並び替えや、勉強会や掃除などやることは盛りだくさん。
最後に
このように、常にお客様から見られキレイであることを保ちながら、売上ノルマのプレッシャーの中、給与が安い中でも1日中立ち仕事でがんばるのは結構大変。
ただ単に「男ウケしそう」などのあこがれだけで続けられる仕事ではなさそうだ。
本当に、美意識が高く、化粧品が大好きで、笑顔で人と接することのできる人でないと長い目で見て、美容部員を続けていくことは難しいように感じた。
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