2015年ごろからCMや新聞・雑誌などのメディアで「IoT」というキーワードを見かけることが多くなってきました。
IoT は、
Internet Of Things
の略。
直訳すると「モノのインターネット化」などと訳されます。
一言でいうと、
世の中に存在するあらゆるモノがインターネットとつながる
という概念です。
インターネットにつながる機器の数は爆発的に増える
現在は、パソコンやスマホ、タブレットなどからインターネットにつなげるのが主流。
2015年の春先に販売されたアップルウォッチなどは、”時計”からインターネットにつなげるという、次世代のインターネット機器の1つです。
今後は、アップルウォッチのようなスマートウォッチと言われる”時計”から、身に付ける衣服や靴やカバンやアクセサリーまで、インターネットにつながる可能性を秘めています。
また、身体に取り付けたセンサーから生体データも大量に取得できる可能性もあります。
睡眠中の夢や心拍数をスマートウォッチが分析し、朝一のトイレの排尿から尿検査をし、即時にスマホに結果をレポート。朝食に「今日の健康状態だと卵を2つ食べましょう」と提案するとか
このように、インターネットにつながる機器の数は爆発的に増えていきます。
1人あたりが持つインターネットにつながる機器の数
出典:日経BP社
2015年現在、全世界を対象に、1人あたりが持つインターネットにつながる機器は3.47台。
1人あたりが3.47台もインターネット接続機器を持つというのは決して多くありません。
例えば、会社員の人は、プライベートでスマホ1台、家族で共有するデスクトップパソコン1台、会社から支給されるノートパソコン1台、タブレット1台で、計4台持っている計算になります。
他にも、インターネットとTVを接続したり、インターネットにつなげて通信対戦を楽しむことができる家庭用ゲーム機(PlayStation、Wii、Xboxなど)、を加えたらあっという間に1人あたり5,6台持っている計算に。
東京オリンピックが開催される2020年には、1人あたりが持つインターネット接続機器は6.58台/1人にもなる予想です。
具体的に2020年までにどんなインターネット機器の需要が見込まれるか?
日本の総人口の25%以上が高齢者(65歳以上)という超高齢化社会の日本では、高齢者の生活を支える健康管理のインターネット機器の需要が高まることが予想されます。
例えば、高齢者の方に、腕時計のようなバンドを常にはめておいてもらう。
そのバンドからは生体情報(脈拍数、体温、血圧など)が常時取得され、無線でインターネットにデータが送られる。
高齢者が運動の結果、急にいつもよりも脈拍数などが上昇した場合は、バンドからアラート音が鳴ったり、また、インターネット経由で脈拍数の情報を検知した「高齢者レスキューセンター(仮)」のような組織から、高齢者が登録している携帯電話に電話をかけたりする、などのサービスが実現できることが予想されます。
これなら高齢者が1人で外出した場合なども、バンドさえはめていれば、急な健康状態の変化が遠隔地から可能であるため、出先で1人で突然体調不良になっても、遠隔地にいる家族が気づくことが可能になります。
その他にも、例えば自宅のトイレで排尿すると、センサーが尿を分析し、尿酸値やPhなどを測定してくれる。
その測定結果を、5分以内に、スマホに送信してくれる、など簡易的な尿検査で毎日健康管理が出きるようにもなるでしょう。
このようにIoTという概念で、世の中のあらゆるモノがインターネットに接続されます。
まとめ
まとめると、4点に集約されます。
① 人やモノのあらゆるデータをインターネットに貯める
② 貯まったデータを(インターネット上のスーパーコンピューターが)スピーディーに分析する
③ わかりやすい分析結果をすぐに受け取ることができる
④ 分析結果を活用し、日常生活がよりよくなる
このようにIoTの概念が今後ますます加速度的に私たちの生活の質を高めていくでしょう。
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