月末になると、請求書やカードの支払い明細が気になるし、
ちょっとお金を使ってしまったらひどく後悔したり。
友達が新しい腕時計や車や洋服を買ったら、
自分も欲しいけど金銭的な余裕がない!
そして、お金のために好きでもない仕事をやり続けてストレスを溜め、
家に帰れば、夫婦や家族に当たり散らして人間関係崩壊…
でも、今後の日本経済の衰退や年金不安や老後のことを考えたら、
ガマンして現状維持の生活を送るしかない!
なんて思いこんでいないだろうか?
真面目な人ほどそうやって深刻に考えがちだが、
日本の将来は暗い材料ばかりではない。
ハッキリ言うと、
なぜなら、テクノロジーの進化が私たちの生活コストを
下げてくれるからだ。
Contents
生活費は下がり続け、生活水準は上がり続ける
よくメディアで煽られる将来の不安は、
老後不安、リストラ不安、年金不安などの生活苦である。
これらの生活苦は、将来も現在と生活費が同じである前提で
話を仕掛けられていることがほとんど。
簡単にいうと時がたつほど、
生活水準は上がり続ける
ということだ。
これは人類の過去の歴史上続いてきた事実で、
今後も未来永劫この傾向は不変だ。
5年前と現在をくらべてみよう
わかりやすいところで数年前の2010年くらいと、
現在の2016年を比較してみよう。
通信費が安くなった
出典:EE Harrier swoops in as the next low-cost 4G smartphone
通信に関しては、2010年は大手3キャリア
DoCoMo、Softbank、auが携帯を独占状態にあった。
2015年くらいから、格安SIM業者なるものが現れて、
通信コストはめちゃくちゃ安くなった。
もちろん通信費は、個々人の使い方次第で、大容量の音楽や
動画の再生時間にも影響される。
しかし、一般的に大手キャリア3社で月額1万円の通信料だった人が、
格安SIMに乗り換えると、月額1000円~2000円くらい
に抑えることも可能になった。
格安SIMに乗り換えたからといって、通話やSNSメッセンジャー
などでのコミニュケーションに支障をきたすということも特にない。
服飾費が安くなった
出典:5 Ways To Beat Fast Fashion
2010年当時は、ファストファッションという言葉さえなかったが、
2016年現在、ファストファッションの台頭はすさまじい。
1万円ほどあればトップスからボトムや小物やバッグに至るまで、
全身のトータルコーディネートができる。
数年前までは考えられなかったことだ。
また、価格が安いだけでなく、デザイン性も悪くない。
なぜなら、ファストファッションはハイブランドの劣化コピーだからだ。
例えば、2015年にハイブランドで流行ったデザインなどが、
翌年2016年一斉にファストファッションブランドで展開されているのが実態だ。
もちろんパッと見のデザインは似ているが、ディテールのクオリティが低い。
それは、価格が安いからだと割り切るしかないだろう。
交通費が安くなった
出典:Southeast Asia: The Golden Opportunity for Low Cost Carriers
これは電車や新幹線などの交通機関より、
長距離の格安バスや日本国内を含むアジア圏内で格安の
LCC(ローコストキャリア)の活躍が近年目覚ましい。
日本国内の移動にも、東京-大阪は、新幹線の正規料金だと1万3000円くらいかかってしまう。
ところが、格安バスを使えば、座り心地が悪いのを我慢すると、
片道3000円程度で東京-大阪を移動できる。
飛行機も格安LCCのおかげで私たちの利便性は高まった。
東京-札幌、東京-福岡なども繁忙期を除けば、
片道5000円程度でいける。
また、価格だけでいうと、東京-大阪路線は、新幹線より飛行機の方が安い。
海外へ目を向けても、アジア路線だと東京-香港で、直行便で1万円以下、
東京-シンガポールでも2万円以下と超格安になった。
私が学生時代などは、HISやJTBなどの旅行会社大手より安いチケットを
ネット探していたものだが、それでも東京-香港で数万円は払っていた。
食費が安くなった
出典:Interesting Food Ideas That Are Good For Your Budget - See more at
食費を抑える手段として近年注目すべきはふるさと納税だ。
ふるさととか納税とかついて、ややこしいイメージが先行しているが、
誤解がとければ食費を極限まで抑えられるので活用しないと泣きをみる。
ふるさと納税とは、ひとことで言うと、
ふるさと(自治体)に寄付して、特産品(食べ物)をもらって、
税金の還付も受けましょう
ということ。
実質2000円くらいの負担で、ブランド牛のお肉が食べられたり、
白米30kgが贈られてきたりする。
家族持ちの人でも、1人暮らしの人でも、学生でも
どんなライフスタイルの人でも使ってみて損をしない方法だ。
今後は生活環境はどうなる?
出典:uturistic Destinations And Future Technology
過去5,6年と現在2016年を比べてみても
劇的に私たちのライフスタイルは変化している。
生活環境を取り巻く変化は、指数関数的に増大するので、
過去5年よりも今後5年の方が、変化幅が大きい。
では、今後5年たち東京オリンピックを迎えるころにはどうなっているのだろうか?
通信費はもっと安くなる
出典:Features of ETLOC-50 SECURITY
今後は基本的にAI(人工知能)やロボットの活躍により、
人件費がカットされ、ますます世の中のサービスは安価に提供される。
※ここでいうロボットは広い意味でのロボットなので、
Pepperくんなどのヒューマノイドロボットに限定しない
店舗型の携帯ショップでお客さんに携帯の料金プランや操作方法を
説明する仕事もなくなるだろう。
AIやロボットが携帯ショップの従業員にとって変わる日も
そう遠くはないだろう。
携帯ショップの従業員の数がゼロに近づく。
ネット上でAIロボットとのチャットのやりとりで
料金プランや操作方法の説明を受けられる。
このようなネット型の携帯ショップが増加すると、
ますます人件費がカットされ、携帯の通話料金は下がり続ける。
月額500円というワンコインでデータ通信し放題、動画見放題
の携帯プランが現れることは確実だ。
服飾費はもっと安くなる
アパレルなどの小売業でコストが膨らんでいる要因の一つは、
人件費だ。
現在でも、GUやユニクロに導入されているICタグが
流通業の上流から下流まで取り入れられると、
大幅な人件費カット効果があるだろう。
ICタグとは、先進的なバーコードだ。
現在は、コンビニやスーパーのレジのようにスキャナーで
商品に貼り付けられたバーコードをピッと読み取らせないといけない。
このICタグがついた商品なら1枚1枚バーコードをスキャンする必要がないのだ。
商品をコインロッカーのような中に入れて、
タッチパネルで操作すると、一瞬で買い物点数と
お買い物合計額表示される。
これならレジの店員さんが大量の洋服のバーコードを
1枚1枚スキャンする時間がいらなくなるし、
服を折りたたんで袋にいれたりする時間も圧縮される。
さらに今後数年たてばこのセルフレジシステム自体もなくなるかもしれない。
例えば、あなたが買い物にある洋服屋さんを訪れるとする。
気に入った商品があれば、あなたが持ってきている買い物袋やバッグにいれるのだ。
で、そのまま洋服屋さんをでると出入り口のゲートを通過する際に、
商品のICタグがスキャンされる。
その瞬間に決済が完了し、決済完了の通知をスマホから受け取る。
なんてことが実現できれば、この世からレジは消えるハズ。
この世からレジが消えると、人件費が大幅にカットされ、
洋服の小売価格が一段と安くなるのは間違いない。
交通費はもっと安くなる
鉄道はもっと安くなる
消費者に見える視点からは、自動改札機にSUICAアプリの携帯をかざして、
と現在でも目いっぱいコストダウンが進んでいる。
今後可能性があるのは、電車の自動運転による運転手の人件費カットだ。
すでにUAEのドバイでは、世界最長の全自動無人運転のメトロが開業している。
無人運転にあたっては、地震などの天才など何か事故があった時の
イレギュラーに無人でも対応できるようにレールから何から何まで、
無人運転用に設計しなおす必要がある。
日本のJRや主要路線が無人運転化されるには、まだ10年くらいの
期間が必要だとは思われる。
しかし、どんどん自動運転化が進めば、鉄道料金が値上げすることはないだろう。
新幹線のグリーン車と普通席のように、ランクづけして
売上があがる工夫はするかもしれないが。
自動車はもっと安くなる
現在でも都会を中心に、自動車の所有にほとんど意味はないと考える人が多い。
フェラーリの希少車種など一部マニアにウケ転売益が発生する自動車以外は、
今後も自動車も所有する意味なんてほとんどなくなるだろう。
現在はEV(電気自動車)はまだまだ普及が進んでいないが、
充電して走行できる時間や、充電スタンドの問題が解決すれば、
今後はガソリン車にのっとることはほぼ確実だ。
資源に限りあるガソリンよりも、無限に生み出すことが可能な電気
エネルギーの方が調達コストも安い。
ガソリンならばタンクローリーや
パイプラインで輸送しなければならないが、
電気ならば、電線で輸送できる。
安全性の面からもガソリンより電気の方が爆発の危険性などは少ない。
よって、今後は電気自動車が爆発的に普及し、
ますます所有からシェアーに、個人消費者の価値観がシフトしていく。
また、車の自動運転が一般に普及し始めると、
タクシーなんかも無人運転で運転手カットすれば、
初乗り料金がもっと安くなるだろう。
まとめ
このように今後5年、さらには長期の期間で見ると、
私たちの生活コストはゼロに近づいていく。
だから、お金なんてそんなにいらない。
メディアに将来不安を煽られて、
慣れない投資案件にお金を投じて無駄にしたりしないようにしてほしい。
これからは、人間の代わりにどんどんAIやロボットが働いて、
私たちの時間はもっと増える。
その増えた時間を有効に活用するため、
いろんな遊び方をいまのうちに試しておくとよいと思う。
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