2015年ごろからCMや新聞・雑誌などのメディアで「IoT」というキーワードを見かけることが多くなってきました。
IoT は、
Internet Of Things
の略。
直訳すると「モノのインターネット化」などと訳されます。
わかりやすく言うと
世の中に存在するあらゆるモノがインターネットとつながる
という概念です。
IoTの解説記事:iotとは何か? ひとことで言うと・・・
今回の記事では、2002年に公開された映画「マイノリティレポート」を題材として今でいうIoT構想がどのように映画で描かれているのか調べてみました。
Contents
透明なスクリーンに映像を表示
舞台は2054年。トムクルーズ演じるジョンアンダートン刑事は、犯罪予知システムを駆使して、犯罪を事前に予防の任務に関わっています。
その、犯罪予知システムを操作している動画がこちらです。
出典:Minority Report - Official Trailer 1 [HD]
予知能力者の脳の中に描かれるイメージを、透明ディスプレイに映写して、編集・解析作業を行っているのです。
透明なディスプレイ画面は、マイノリティーレポートだけではなくSF映画に使われる一般的な演出です。
未来を演出するため、そして透明ディスプレイごしにも操作している俳優の表情を撮ることができるため
実は、この透明ディスプレイはSF映画の中に限った話でなく、現実の世界で試作品は出てきています。
関連記事:透明ディスプレイの実用化(仮)
画面に触れずにディスプレイを操作
よく見ると、透明ディスプレイから犯罪予知システムを操作しているときに、画面には触れていません。
映画上は、特殊なグローブをはめ、ディスプレイに触れることなくシステムを操作しています。
スマホやタブレットの普及でここ数年で、画面に指で直接タッチして操作する方法は一般化しました。
次は、画面に触れずにディスプレイを操作する(=ジェスチャー操作)の研究開発が進んでいます。
関連記事:ジェスチャーインターフェースが商品化
未来型の都市にはもはやプライベートなし!?どこにいても容疑者を追跡可能!! ~自動車編~
犯罪予知システムにより、"未来殺人罪"で容疑者扱いを受けると、容疑者が運転していた自動車が特定され、ハンドルにロックがかかり、エンジンが強制停止されるという仕組み。
関連記事:SF映画の世界が現実となるのは数年後!?マイノリティレポートでのIoT事例 ~次世代の道路~
ちなみに道路に強力な磁石が埋め込まれてあり、自動車は高層ビルの側面に張り付いたまま上り下りできるようです。
未来型の都市にはもはやプライベートなし!?どこにいても容疑者を追跡可能!! ~網膜認証編~
街中のいたるところに監視カメラだけでなく、網膜認証のスキャンシステムが埋め込まれています。
電車に乗っていても、駅や商業施設やストリートを歩いていても、容疑者の網膜がスキャンされて居場所や個人情報が特定されてしまいます。
商業施設を歩いている容疑者が、街中の網膜認証システムからスキャンされ、個人情報を割り出され、電子広告から名前つきで呼び止められ、セールスされる一幕です。
「ジョン、ギネスを一杯どうだい?」
「ジョン、疲れているのね。旅に出ましょう」
と、無実の罪を着せられ険しい表情の容疑者の感情をも測定し、最適なセールストークをかけています。
関連記事:SF映画の世界が現実となるのは数年後!?マイノリティレポートでのIoT事例 ~誰もが街で有名人!?~
超小型ロボットで容疑者捜索
スラムの雑居ビルに潜伏する容疑者の居場所を特定するための操作用ロボット"スパイダー"です。
音や、熱情報により発熱している生物(人間や犬、猫など)を識別します。
生物の居場所が特定できると、その生物の網膜をスキャンし、容疑者か否かを判断するという小型ロボットです。
この画像にあるように若干のAI(人工知能)を有していて、排水溝のふたを開ける程度の知力はあるようです。
"スパイダー"のような小型ロボットの実用化に向けてはどのような研究が行われているのでしょうか
関連記事:SF映画の世界が現実となるのは数年後!?マイノリティレポートでのIoT事例 ~超小型ロボット~
空間すべてがプロジェクター!!スクリーンレス空中3Dディスプレイ
数年前に亡くした妻を立体投影で空間に映し出して、語りかけようとする主人公のシーンです。
この立体投影も古くからSF映画でよく見られる手法です。
実用化に向けてはどのような研究が行われているのでしょうか
関連記事:SF映画の世界が現実となるのは数年後!?マイノリティレポートでのIoT事例 ~スクリーンレス空中3Dディスプレイ~
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