ママ友と聞いても、男性の方はあまりピンとこず、興味を示さないかもしれない。
常日頃から奥様から「幼稚園でこんな困ったことがあって…」と聞かされていて、とりあえずフンフンうなずくものの、何がそんなに困っているのかいまいちピンと来ないことが多いと思う。ピンと来ないから、ママ友コミュニティのことで、ネットで検索して調べたり、本を読んで積極的に情報収集したりなど、奥様の話を聞く以上のことはしないハズだ。
でも、ママ友ネタは、非当事者であるならば、ほんわ~りした楽しめる話もあるし、何より奥様のツライ心情をわかってあげることもできる。
ちょっとしたタメになる教養バラエティ番組を見る感覚でママ友ネタにおつきあいいただきたい。
Contents
ママ友がこわいのはドラマの世界だけでじゃない!
ママ友付き合いでのトラブルとして、典型的なパターンはドラマなどを参考にするとよい。ドラマならではの脚色がほどこされやや現実離れした側面もあるが、ポイントはとらえられていると思う。
ママ友をテーマにした話題のドラマ
実際、ママ友をテーマにした漫画やドラマは最近見かける。
例えば、昨年放送された「マザー・ゲーム 彼女たちの階級」というドラマでは、幼稚園のママ友コミュニティをめぐる友情や葛藤を描いたドラマだった。
あらすじはウィキペディアに譲るとして、ママ友間のトラブルの本質について考察してみたい。
男性目線だと「幼稚園や保育園に子供を送り迎えして、ちょこっと付き合いでお茶するだけで何かトラブルあるの?」とついつい冷めてみてしまいがちだ。実際、奥様とケンカしたときに、ついつい口に出してしまって、火に油を注ぐ目に遭った男性もいるだろう。
私は未婚なのだが、友人や会社の同僚の話を聞いたり、ネットの記事を読んだりしているだけでは、ママ友コミュニティのトラブルの本質はわからなかった。おそらく、男性目線で話を聞いていたためわからなかったのだ。しかし、この手のドラマは女性の立場、ママ目線で描かれているため、男性にはわからない女性特有の悩みやねたみ、やっかみなど色んな感情が交錯して、トラブルが発生するのがわかりやすい。
シングルマザーが、金銭的にも、精神的にも苦しい状況かつ、頼れる夫がいなくてとてもさみしい想いをしていること。元夫からよりを戻そうという話も、子供のことを思うと簡単に受け入れることはできない。そして、子供が習い事をしたくても、経済的に苦しい状況ではすべてをかなえることはできず、窮屈な思いをしている…
美貌も地位も名誉もお金もすべてに非の打ちどころのないセレブママ。しかし、愛する長男が5年も引きこもっていることに頭を悩ませているが、何をやっても心を開いてくれない。夫は仕事で忙しく、義理の両親(夫の両親)からも"母親の教育が悪い"と指摘され逃げ場がなく一人深い闇を抱え込んでいる。
などなど、ドラマならではで登場人物のキャラを際立たせてる一面もあるが、大なり小なり悩みを抱えて生きている生々しい様子が理解しやすい。
子供が人質にとられている?
ママさんの悩みは何も自分自身に限ったことではない。なぜなら、彼女自身以外にも大切な子供をママ友コミュニティに"人質"にとられているからだ。
出典:TV asahi
例えば、幼稚園児を持つ、ワーキングママがいるとする。
通常、幼稚園では運動会、お遊戯会、合唱発表会、ピクニックなどのいろんなイベントごとがある。これらのイベントの開催は、保護者も参加しやすいように土日に行われることが多いが、イベントの準備は平日昼間などにランチ会を兼ねて行われる。平日昼間に、ママさん同士でランチ会のお誘いを受けても、働いているママは参加できないことが多い。
この働いているママが恰好の標的になる。ママさん同士で「○○くんのお母さん、仕事で帰りも遅いし、帰宅後も食事や洗濯など家事で忙しいんだって。○○くんかわいそー」というヒソヒソ話が、○○くん当人の耳にも入ってしまう。
で、○○くん本人も子供ながらに「ねぇ、ママ。僕ってかわいそうなの?」とかママに尋ねることになり、ママは「○○、さみしい想いをさせてゴメンね」と、子供にツライ思いをさせていることをママさんは知ることになるのだ。
と、このようにママさんがやることすべてがめぐり巡って、子供に影響を与える。この状態のことを"子供が人質に取られている"と形容するのだそうだ。
いじめやトラブル回避のためランチに行った方がよい?
では"子供が人質に取られている"中で、ランチ会などには参加した方がよいのだろうか?
ネット上では、仕事で昼間は休めないとう正当な理由があっても、ランチ会に参加しないと、ママ友からは"付き合いの悪い人"と疎遠になり、人質に取られている子供にまで、前述したように嫌な思いをさせることになる、という記事をさんざん見かける。
でも言うほど神経質になって構える必要はないんじゃないだろうか。
思うに、ママ友コミュニティは会社組織と似ている。
基本的には、ママ友からのランチ会のお誘いも、会社の飲み会と同じようなもんだと考えておけばよい。
例えば、会社でもいろんな種類の飲み会は存在する。歓送迎会などの人事異動の節目となる飲み会から、金曜日にちょいと上司から誘われた付き合いの飲み会、年末のドンちゃん騒ぎの忘年会など様々だ。
そのすべての飲み会に参加するという人もいれば、基本的に会社の付き合いでは歓送迎会とかだけ参加するという人もいるだろう。
行きたきゃいけばいいし、行きたくなきゃいかなければいい。
ランチ会も、無理してガマンして参加すると、精神的にも金銭的にも無駄になるだけだ。たまにはママさん同士でコミニュケーション、情報交換したいと思い立ったタイミングで参加すればいいし、何も考えずに3回誘われたら1回は参加するというルールに従ってもよいだろう。
そのようにして、ママ同士で適度な距離感で付き合っていくのが最も長続きすると思う。自然体のおつきあいの中で、ホントにこの人気が合う!と思って、ママ友の中から生涯の親友ができるかもしれないし、子供が幼稚園を卒園して、小学校がバラバラになると2度と連絡とらなくなるかもしれない。
いずれにせよ、ママさん当人の自分の心の中の声に従って素直に行動するとうまくいくと思う。ガマンしてランチ会に参加して、笑顔を失くしているママの顔は子供も見たくないだろうし
まとめ
ママ友話も一般教養として聞いておくとランチや飲み会の話のネタになる
ママ友がテーマのドラマを見てみてみると想像以上のトラブルがあるかも
子供は人質にとらわれている、という考え方もできる
ママ友付き合いは自然体で。無理せず楽しくやると長続きする
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