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SF映画の世界の中での出来事ではなく、実は、もうすでに実用段階に入っています。
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透明なガラスやアクリル板にフィルムを貼るだけのお手軽透明スクリーン
透明なガラスやアクリル板に貼るだけでプロジェクターとして活用できる透明スクリーン「TRANSPARENCIA(トランスパレンシア)」という商品を大日本印刷が開発しました。
出典:DNPからのお知らせ
背景が透けて見えるため映像が空間に浮かんでいるかのように感じます。
通常の白色スクリーンとは違い、プロジェクターとスクリーンの距離を縮められるため、展示会やイベントなどで使用した時に、プロジェクターとスクリーンの間が人の行き来で遮られないように設置することが可能になります。
気になる価格は、幅1.3mで6万円/m。
大日本印刷では、防水加工など様々な用途に応えていく予定とのことです。
東京メトロの豊洲駅にシースルーディスプレイが登場!!
先ほどの透明スクリーンなどは、展示会やイベント会場など一部の限られた人のみが関係ある話でした。
しかし、2015年9月からは、東京メトロの豊洲駅のホームで駅のホームドアをシースルー(透過)にした実証実験が行われています。
出典:東京メトロ「透過型ホームドアでシースルーディスプレイの実証実験を行います」
ホームドアとは、電車のドアの手前に、駅のプラットフォームに設置されたドアのことです。
シャープ社製のシースルーディスプレイは、20インチ程度。
設置期間は2016年3月ごろまでということで、地下鉄の環境に適したコンテンツの検討や技術的な課題検証のために、半年だけ設置するとのことでした。
近未来のリビングではシースルーディスプレイで見た目スッキリに!!
通常、リビングに大画面テレビを置いておくと、テレビを使っていないときの”大きな黒”の塊がせっかくのオシャレな部屋の雰囲気を台無しにしてしまうことがありませんか。
そんな悩みを解決してくれるのが、試作品として2016年のラスベガスで行われたCES(Consumer Electronics Show)で注目された商品です。
0:27からがPanasonic製のシースルーディスプレイの登場です
出典:CES 2016 - Panasonic Transparent Display RC Willey
テレビを使っていない時はインテリアと調和し、まるで棚に取り付けられた1枚のガラス版のように。
テレビを見る時には高画質な画像を提供するという、一石二鳥の優れモノ。
映像を表示する際には、好きな高さに調整できるという機能もあります。
まだまだ、実用化には遠いのかもしれませんが、近い将来多くの家庭のリビングに並ぶ日が楽しみですね。
次世代スマホは本体部分が透明!?
大画面液晶が透明で透けて見えるならスマホの画面もできるハズ、と思った方もいるでしょう。
そんな気付きをいち早く商品化し、プロトタイプを作成したのが台湾のPolytron Technologies社です。
出典:Transparent Smartphone Prototype by Polytron Hands On Video Mobilegeeks.de
バッテリー(電池)やSIMやMicroSDカードなどや電源ボタンはさすがに透明でないものの、その他のパーツはスクリーンも含めて向こう側が見えるほどの透過性が高くなっています。
電子回路などのチップ・基板も特殊技術により透明化して作っているそうです。
この技術がスマホだけでなくあらゆる家電製品に導入されると、あらゆる電化製品のデザインがガラリと変わる可能性があります。
ただ、実用化にあたっては課題も山積みだそうです。
通常のディスプレイに比べて光量が足りないため、室内ならともかく、太陽光の下で使うと全く見えなくなってしまう可能性があります。
また、耐久性の面でも、スマホをおしりのポケットに入れたまま座ると、圧力に耐えられず割れてしまうことがあるなどの問題があるそうです。
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