選挙は4年に1回、夏のオリンピックがある年の11月上旬の火曜日に行われる。
予備選挙期間も終わり、候補者がおおむね出そろった感がある今日。
相変わらず、ドナルドトランプ氏が強烈なリップサービスで大統領選の話題をさらっている。
今回は、ドナルドトランプ氏が、
「実は日本嫌いで、徹底して日本を批判しまくっている」
ということについて調べてみた。
アメリカ合衆国の大統領選挙のスケジュール
大統領選挙は、大きく分けて2つの段階にわかれる。
「予備選挙」で立候補者を選び、
「本選挙」で立候補者の中から、選挙権のある米国民による投票で、大統領を選ぶ。
現在、ドナルドトランプ氏は「予備選挙」が終わり、いよいよ「本選挙」に向けて、選挙運動が本格化する時期にあたる。
ドナルドトランプ氏の登場まで
全米にホテルやカジノ、ゴルフ場などを所有する不動産王として名をはせたトランプ氏が、選挙に立候補を表明したのは昨年だった。
出典:朝日新聞デジタル 米不動産王トランプ氏、2016年大統領選に出馬表明 2015年6月17日
トランプ氏は、「米国を再び偉大な国にしていこう」という壮大なスローガンを掲げ、大衆に説いている。
出典:Trump’s ‘Make America Great Again’ Hat Is Already Sold Out
トランプ氏のかぶっているいるキャップは売切れ続出という人気だそうだ。
この壮大なスローガンもに加え、参入当初から過激な政策発言で注目を集めていた。
移民問題に関しては、
「メキシコは問題のある人間を(米国に)送り込んでいる。彼らは強姦(ごうかん)犯だ」
貿易問題に関しては、
「中国や日本、メキシコを貿易で打ち負かす。彼らは我々から大金をむしり取っている」
などと強気な発言が物議を読んでいた。
ドナルドトランプ氏の日本批判発言とは?
そんなトランプ氏があからさまに"日本だたき”と言われだしたのは、以下のような発言が発端だ。
「米国が攻撃されても日本はその防衛のために何もする必要がない。
だが、日本が攻撃されれば米国は全力をあげてその防衛にあたる。
これはきわめて一方的な取り決めだ」
「米国は基本的に日本を保護している。
北朝鮮が危険な行動に出るたびに、日本は米国になんとかしてくれと頼んでくる。
だがもうそんな支援はできなくなる。米国は世界の警察官ではない。資金もない」
出典:産経ニュース 日米同盟の転換点になるか “暴言王”トランプ氏の「日本たたき」 古森義久
確かに、不動産取引で財を築いた実業家のトランプ氏に言わせればもっともな理屈かもしれない。
ただ、上記に加え、在日米軍の撤退や、日本の核兵器武装の奨励という過激な発言は納得しかねる。
単なる、強い大統領、を演じるためのセールストークのように感じるのは私だけではないだろう。
「コマツは円安をかさにきて、米競合キャタピラー社を打ちのめしている。
オレ様が大統領になった暁には、米メキシコ国境にキャタピラーとジョンディアの重機で壁を建ててやるからな!」
出典:ドナルド・トランプ「日本は原爆自分で作れ。金持ちなんだから」
と、あからさまに日本企業のコマツ社を目の敵にしている。
他にも、日本の自動車メーカーもことくごとくトランプ氏に批判されている。
しかし、よく考えてみてほしい。
日本のコマツ社や自動車メーカーは、アメリカ国民を数千人以上雇い、雇用を創出しているのだ。
にも関わらず、日本企業を批判する意図は何だろうか?
考えられるのは、アメリカ国民には、「アメリカ IS No.1」という思想があるため。
映画でも、筋肉ムキムキのスーパーマンやバットマンなどが、アメリカンヒーローの象徴である。
政治家では、肉体的な強さではなく、強気な姿勢や発言などが、強い政治家として、アメリカンヒーロー的な支持を得るのだろう。
そのため、
「中絶した女性に罰を」
出典:ロイター 2016/3/31
などと女性差別ととられる発言をしても、女性からも支持を得ている。
まとめ
・アメリカ合衆国の大統領選挙は1年以上にわたり続く
・大統領選挙は、「予備選挙」「本選挙」と2つの時期に分けられる
・不動産王のトランプ氏は2016年6月に立候補を表明
・トランプ氏は「米国を再び偉大な国にしていこう」というスローガンを提示
・トランプ氏は周りに敵を作るのも厭わない強気な発言を連発
・日本の貿易や日米同盟に関して疑問を投げている
・なぜか米国法人を持つ日本企業を批判している。
sponsored link