「ミニマリスト」と呼ばれる人たちが増えている。

必要最小限のモノしか自宅におかず、情報や人付きあいも極端に減らす。

モノを捨てることでどんな効果が得られるのか？気になるところ。

今回は、社員全員がミニマリストで、従来と一線を画するオフィスを持つ「ChatWork」について調べてみた。

ChatWorkは何をやっている会社？

ChatWorkは2016年3月でサービス提供開始から5周年を迎え、シリコンバリ―にもオフィスを構え、世界205か国、9万社以上へ導入を実施している企業だ。

社長の山本が調べたところ、ビジネスパーソンは年平均150時間もモノを探している。

どこに何を置くか、意思決定にも時間を費やしている。モノをなくして、作業効率の高い快適な職場環境を実現することが、創業当初からの理念
（ChatWork  チーフラーニングオフィサー 田口さん）
出典：PRESIDENT　2016.4.4号 「 若者に人気ミニマリズム整理術のススメ／モノ編－紙、ペン、書類一切なし」

 

出典：ChatWork

インターネットで利用できるチャット（クラウド）サービス。

利用者登録した後は、PCからでもスマホからでもどこからでも利用できる。

ファイル共有やビデオ通話などの機能もあり、コミニュティに参加しているメンバーでタスク共有・管理ができる。

Skypeと違いファイル受信側がオフラインでもやりとりが可能

Skypeもファイル共有やビデオ通話などはできる。

しかし、ファイル受信側がオフラインだと、ファイル送信をすることができないという致命的なデメリットがある。

その点、チャットワークは、インターネット上のクラウドサービスのため、ファイル受信側のオンライン/オフラインに関係なく、ファイル送信ができる。

ファイル受信側がオンラインになった（次回ログイン）時に受信してくれるため、ファイル受信側の都合に左右されることなく、サクサク仕事が進められるのだ。

LINEと違い既読だ未読だと、いつでもメッセージが来るのに悩まされる必要なし

既読だ未読だと送信側、受信側ともに、気にするのはストレス以外の何物でもない。

ChatWorkでも既読/未読の機能が付けられていないので、LINEの如くいちいち気にする必要はない。

LINEだと業務時間以外にもスマホにメッセージ受信されたりする。しかし、チャットワークだとログインしていない限り、メッセージのやりとりを見ることができないため、この手のストレスからも解放される

LINEの場合、ログインしている端末が変わると過去のログが消えてしまう（スマホ⇔PCと持ち越せない）が、ChatWorkでは、スマホからでもPCからでも過去ログを見ることができ、検索も容易だ。

ChatWorkのオフィスはどんな感じなのか？

出典：イケてるオフィス訪問

机とイスだけしかない！！

一般企業だと、机の横には、キャビネットが常設されていることがほとんど。机にも棚や引き出し、電話等が置いてあることが多い。

しかし、ChatWork のオフィスは”何もない”

分厚いバインダーに綴じられた紙の資料や、プリンターや紙やペンなどの類がない。そのため、キャビネットや引き出しも一切ない。

一見すると、打ち合わせスペースのようなイメージで、まるでレンタルオフィスか引っ越してきたばかりのオフィスのようにも見える。

社員は持参したPCを好きな場所において仕事をする。

社員証もない

出典：イケてるオフィス訪問

ネックホルダーに入れた社員証（IDカード）を首からぶら下げるなどが、通常のオフィスワーカーというイメージも多いハズ。

その点、ChatWorkでは、指紋認証システムで入退室管理を行っているため、社員証や鍵の類は一切ないそう。

社員証を家に忘れたから入れないとか、社員証を紛失したので始末書を書かされるなんとこともない。
出典：PRESIDENT　2016.4.4号 「 若者に人気ミニマリズム整理術のススメ／モノ編－紙、ペン、書類一切なし！」

 

ほとんどのビジネスパーソンにとって、会社に入る＝入館証や社員証がいるという固定観念があると思う。

しかし、こういった指紋認証や虹彩認証などの認証方式を取り入れることで、近い将来社員証をなくしていく企業も増えていくだろう。