言い換えると、何を目的にクラブへいくのか?とも言えますね。
フロアにいるキレーなおねーさん
という男性もいるでしょう 笑
まぁ、王道と言うか、一般的には、やっぱりクラブの主役はDJ です。
超巨大なプロジェクターに迫力満点のビジュアルを演出するVJ(ビデオジョッキー)がいても、気分よくお客さんを音に酔わせ興奮させるためにド派手な照明を演出する人がいるだけではダメ。
やっぱり、DJがいないとフロアの空気を読んで気持ちよく踊るための音楽をかけ続けることはできません。
しかし、そんなクラブの主役とも言えるDJなしに音楽を選曲してフロアに流すという日本初のチャレンジが行われました。
IoT活用でDJブースは無人!?
DJなしに音楽をかけフロアを沸かせるイベントの正体は、
人間のDJに変わり、人工知能(AI)が音楽を選んでかける
というものです。
このイベント「2045」のオーガナイザー(主催者)は、ドローンなど最先端のテクノロジー駆使してPerfumeの演出を手掛ける・真鍋大度さん、クリエイター集団・Qosmoの徳井直生さんの2人です。
ともに、エンジニア出身で現在も仕事の合間をぬってクラブで バリバリ活動する現役DJの両氏が
「人工知能を使って選曲するアルゴリズム(プログラム)にDJをやらせてみないか」
というアイデア。
「DJと人工知能のバトル」というキャッチコピーで、タイムテーブル上は人間DJと人工知能DJが、交互にプレイするという企画です。
ネット上では、人工知能を使って、リスナーの好みを分析して、あの手この手でリスナーが好みの音楽を提案してくる音楽サービスはたくさん出てきています。
しかし、リアルタイムで音楽を聴いている人の好みを分析し、次の曲では聴いている人の超好みの音楽を提供するというサービスはなかった。
そのため、リアルタイムでフロアで踊っている人の好みを分析し、気持ちよく躍らせ続けるイベントを企画しようという構想にいたったというのです。
人工知能がフロアの空気を読み音楽を選んで盛り上げる!?
このイベントを実現するためにクラブは、一夜限りの巨大な実験場となりました。
天井には様々なセンサーが張り巡らされ、フロアで踊っている人の位置情報や動きやアルコール濃度、フロア全体の温度や湿度などありとあらゆる情報をセンサーで検知する仕組みです。
センサーが取得したデータは、すべて人工知能DJのデータベース集約されて、リアルタイムに人工知能DJが分析します。
人の動きや呼吸の乱れが少なかったらクールな状態と判断して、リラックスできる音楽をかけたり、すごく動きが激しい状態ならば、ノリノリのダンスナンバーをかけるなど、人工知能DJが状況を判断してかける音楽を決めるのです。
来場者が持ってきているスマホも、センサーとしてフル活用しています。
来場者全員に特定のURLが配布され、「2045」というイベント専用のアプリをダウンロードすると、スマホはセンサに早変わり。
クラブに来場したゲストのスマホに入っている音楽のプレイリストは、無線で人工知能DJのデータベースに送られます。
例えば、来場者のスマホ全員にAKB48の「会いたかった」が入っていると、人工知能AIがその曲を選ぶ可能性が高くなります。
また、スマホはモーションセンサーとしても活用され、スマホをポケットに入れたまま飛んだり跳ねたりすると、その動きの大小をセンサーが取得して、人工知能DJのデータベースに送る仕組みです。
ビジュアル面でも、XboxのKinectでフロアるいる人を撮影し、リアルタイムでVJに反映させ、巨大なプロジェクターに映し出します。
来場者は予想をはるかに上回っていたため、途中入場制限がかかってしまい入れなかった残念な人もいるそうです。
2015年は2月、4月、8月と東京の青山のクラブで開催されました。
2016年以降は、どんな音楽イベントに進化していくか続編が楽しみですね。
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