夏だからといって油断せず、ちょっと体調が悪いなと感じたら、無理せず早めに寝たりして体調管理には努めている。
定期的に運動もしているし、うがい手洗いも欠かさないし、タバコやお酒も控えめで、食事にも気を付けているつもり。
それなのに何で風邪をひいてしまったんだろう?とお悩みのあなたに、風邪の原因やなるべく早く治すための解決策をまとめてみた。
Contents
夏風邪と冬風邪の違い
風邪とは、正式には風邪症候群とも呼ばれる感染症の一種で、鼻やのどに起きる急性炎症の総称を指す。
そして、冬にかかる風邪と、夏にかかる風邪は、原因となるウィルスに違いがあり、
冬に流行するウイルスは、寒冷・乾燥を好むのに対し、
夏に流行するウィルスは、高温・多湿を好むので、梅雨時期から初夏にかけてウィルスの活動性が増し感染しやすいと言われている。
かといって、低温・少湿を実現させるため、クーラーの温度を18℃にしてキンキンに冷えた部屋の中にいては、逆に風邪をひきやすくなるため、クーラーは適温26℃~28℃くらいがよい。
風邪の症状
出典:8 HOME REMEDIES FOR FEVER AND COLD
風邪の一般的な初期症状は、ウィルスや細菌が粘膜から感染し、まず鼻やのどの不快感などの呼吸器系の症状から現れることが多い。
鼻の粘膜で炎症が起きると、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状が現れ、
のどの粘膜で炎症が起きると、せきやたん、のどの痛みなどの諸症状が現れる。
さらに症状が進むと、発熱や寒気、頭痛や体の痛み(筋肉痛、関節痛)などの全身症状も現れることもある。
これらの症状は、誰もが同じように現れるのではなく、個人の体力や体調によって複数の症状の組み合わせで現れる。
インフルエンザとの違い
インフルエンザも風邪と同じような症状が出るのだが、症状は全く異なる。
急に38℃以上の高熱が出たり、全身ガクガクになったらり、風邪との違いは、症状の進行が急激で、重度だ。
これらの症状が見られたら、自己判断せず病院などの医療機関を受診しよう。
出典:インフルエンザの症状~症状、風邪とのちがい、症状改善のための注意点~
また、インフルエンザは季節性があるため、夏にインフルエンザにかかる日本においては冬場11~12月ごろから始まり年明け1~3月ごろにピークを迎える。
東南アジアの雨季が、日本の夏場に重なるため、東南アジアの旅行者経由など、特殊なケースで日本国内で夏場でインフルエンザが流行る場合もあるが、ほとんどないと言ってよい。
風邪の原因はウイルスがほとんど
出典:風邪をひく原因、3位「乾燥」2位「手を洗わない」1位は…?
風邪の原因は、上気道(のどや鼻など)が微生物によって感染し炎症を起こしてしまうこと。
この微生物とは、80%~90%はウィルスによる感染だと言われていて、まれに一般細菌(マイコプラズマ、クラミジアなど)が原因の場合があるそうだ。
出典:風邪(かぜ)の原因
ちなみに、インフルエンザを引き起こすウィルスは上記ウィルスと全く別物だ。
まったく別物だから、風邪とは症状の重さや進行具合が全く異なるものだと認識をもっておこう。
早く治す方法は?
風邪をひいてしまったら、とにかく早く治したい!早く元気になって学校や仕事に復帰したい!と思うもの
風邪薬を飲んでも治らない!
風邪を早く治すためにはとにかく風邪薬を飲むべき!とか、
薬局で売っている市販製品より、病院にいって処方してもらった薬の方が効果的
など「風邪薬」のよる様々な解決策がありますが、基本は薬を飲んでも風邪を治す効果は得られない。
なぜなら、ドラッグストアの薬や、病院で処方してもらう薬は、基本的に全部、風邪の症状を抑える薬だ。
つまり、せきやたん、のどの痛みなどの症状に対しては、のどの粘膜の炎症を抑える成分の薬を、
発熱や寒気、頭痛や体の痛み(筋肉痛、関節痛)などの症状に対しては、解熱鎮痛剤などの痛みを抑える成分の薬
を処方している。
薬は風邪の症状を緩和させるためであり、風邪を治すためにウィルスをやっつける効果はないということを認識してほしい。
ひと言でいうと、風邪薬を飲んでも症状が軽くなるだけで、風邪自体が早く治ることはないのだ。
安静、保温、栄養で風邪を治そう
上記のように、風邪の原因であるウィルスを直接やっつける薬は市販製品の中にはない。
※ウィルスをやっつけるのは、抗ウィルス薬であるタミフルなど特殊な薬のみ
そのため、風邪の症状を和らげる薬を上手に使い、体自身が自分自身の力で治るのを助けるのが賢い。
とにかく安静に
出典:HOW TO BEAT THE COMMON COLD OR FLU
まずは仕事などを無理してやらずさっさと引き継いで、体を安静にして体力の消耗を抑えることが重要だ。
なぜなら、睡眠と免疫力はある程度比例している。
一般的に、睡眠時間が少ないと免疫力は低下し風邪にかかりやすくなる。
そのため、風邪をひいたときはとにかく寝まくるのがよい。
筆者は、風邪をひいたらとにかく眠くなくても横になって体を休めるようにしている。
昨日も風邪になり38度近くまで発熱していたのだが、15時間くらい一気に寝て(途中、栄養補給や薬を飲むために何度か起きたが)、翌朝にはすっかり治り、ブログをかけるほどまで回復した。
部屋をあたたかく適度な湿度に
出典:Feed a Fever, Starve a Cold Or…Vice Versa?
部屋をあたたかくして保湿を心がけ、体を冷やさないように注意しよう。
なぜなら、体温が上昇すると、ウィルスや風邪の細菌をやっつける免疫細胞の動きが活性化するから。
カイロを使ったり、布団を多めに敷いたり、
葛根湯やショウガなど体が温まる飲み物を飲むのもよい。
これは筆者オリジナルなのだが、赤ワイン+ショウガのカクテルを飲むのもオススメだ。
通常、赤ワインとジンジャーエールでキティというカクテルがあるが、これを模倣したもの。
赤ワインには、消炎作用があるポリフェノールがたくさん含まれているし、
ショウガにも、炎症を抑える作用、体温を上げる作用があり、
アルコールと組み合わせれば、血液の流れもアップして結果的に抗ウイルス作用が期待できる。
ほろ酔い程度なら、風邪になってネガティブになりつつある感情も、ポジティブに変換できるし、試してみる価値はある。
栄養や水分もたっぷりと
出典:5 Most Common Myths About the Common Cold
さらに体の抵抗力を高めるには栄養をとることが重要だ。
あまり食欲が湧かなくても、消化の良い良質のたんぱく質やビタミン類などを、体力の消耗を補える栄養価の高いものを食べよう。
特に栄養摂取の決め手となるのが、ビタミンCだ。
体内に侵入したウィルスをやっつけるのは白血球であり、その白血球が活性化させるためにはビタミンCの大量摂取が有効なのだ。
昔から、風邪をひいたときにおばあちゃんがみかんを持ってきてくれたりするのは、単なる日本の伝統文化でなく、科学的根拠があること。
別にビタミンCはみかんなど食品からとらずとも、市販されているサプリメントから摂取してもよい。
ビタミンCは、体内に4,5時間ほどしかとどまることができず尿に排出されるため、多少取りすぎても心配いらない。
また、高熱が出た時などは、発汗により脱水症状を起こしやすくなる。こまめに水やスポーツドリンクを飲むなど水分補給にも気を付けるとよい。
まとめ
・ちゃんと予防していても風邪をひいてしまう
・夏風邪と冬風邪には違いがあった
・インフルエンザは症状が急激で重い
・風邪の原因はウイルスがほとんど
・風邪薬では風邪は治らない
・安静、保温、栄養で風邪を治そう
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