“会いたくて震える”フレーズが共感を呼び、10~20代女性にとってはカリスマ歌姫の西野カナさん。
「着うた」のダウンロード件数がすさまじく「着うた女王」と呼ばれた時期もありました。
西野さん肯定派の意見としては、
「メロディがとてもキャッチーで一度聞けばハマってしまう」
「ストレートな恋心を歌った歌詞が共感できる」
一方で、その歌詞が
「このぐらいの詞なら誰でも書ける」
「歌詞が安っぽく中学生の作文レベル」
「会いたい会いたいと連呼してストーカーみたい」
など批判もあります。
そもそも歌手として歌唱力はどうなのか?
そもそもシンガーとして歌唱力はどうなのかというと、音楽業界の関係者からは評判がよいそうです。
サザンオールスターズの桑田佳祐さんは、自身のラジオ番組で「この子は歌うまいでしょ。なんと言われようと好きよ」「曲もいいんだけど、このキックのパターンでよく歌えるなとおもって感心しちゃう」とその歌唱力を手放しで称賛しています。
また、Mr.Childrenのヴォーカルである桜井和寿さんもまた、西野カナの歌唱力を絶賛している人物のひとりです。
2010年に雑誌「LuckyRaccoon」のインタビューで、「声がいい。声量がありすぎないからバランスがいい」「ラジオで流れていいなと思うと、やっぱりこの子かと耳に止まる」
http://news.livedoor.com/article/detail/10012472/[桑田佳祐も桜井和寿も、西野カナを絶賛する大物たち]
また、ネット上で揶揄されているのも、歌詞に関するものがほとんどで、歌が下手だという批判はほとんどありません。
2000年代に歌姫とされた浜崎あゆみさんの西野さんと同年代のころを比較してみても、人気、ルックス、カリスマ性、売り上げ等々ほとんどの面で浜崎あゆみさんに軍配が上がるものの、歌唱力に関しては、西野さんが浜崎さんに勝っているのではないでしょうか。
経歴を調べると、西野さんはデビュー前から高校時代は津軽民謡を習い、ボイストレーニングに励んでいたそうです。
もともとの才能もあるでしょうが、デビュー前からの地道なトレーニングで、下地を作っていたから、桑田さんや桜井さんに評価される歌唱力をもつようになったんでしょう。
CDの音と、テレビ番組などの生放送の音質がほとんど変わらず、透明感があり、サビの高音部などの伸びがすごいのが魅力的です。
また、歌中の英語の発音がよいのも、中高生のときには、アメリカに留学した経験もあるためです。
作詞家として歌詞はどうなのか?
デビュー以来ほとんどすべての曲の作詞を手掛ける西野さん。
ヒット曲のほとんどは失恋に関する歌詞が多いです。
そんな西野さんの製作現場が紹介されていました。
西野さん歌詞を書くときは、まず次の歌のテーマを1枚の企画書にまとめてディレクターなどに見てもらうそうです。
テーマごとに、登場人物の年齢や性格、職業や家庭事情が何パターンも想定して書かれています。
この企画書をもとにストーリーを固めて、1人自宅で歌詞を書き上げるそうです。
「曲自体を短編映画のように考えている。音から映像が浮かんで、セリフを考えていく。」
と構成をしっかり考えてから歌詞をつくるようです。
「いくら自分の経験をもとに多くの人に感じ取ってもらいたくとも、自分の感性が変わっている場合もある。そのため、いろんな人に意見を求めるためにも、企画書という形で紙にした方がわかりやすいと考えてる」と西野さん。
また、応援しているファンの方のコメントなども歌詞に反映させようと、ブログやTwitterなどでファンの意見も謙虚に受け止めているそうです。
単に言葉じりだけとらえると、失恋の経験などその当時の感情を思い出し、一気に書き上げていそうなイメージを持たれる人もいるでしょう。
しかし、実際は、
「失恋の曲などは特に、冷却期間をおいて、第三者的な目で客観視できる状態で書く。あまり当時の感情に移入し過ぎないようにする」そうです。
と非当事者意識でかなり冷静な視点で作詞しているようです。
反対に、
「Happyな曲などは、結婚した友達などから話を聞いて、リアルアイムで書くことが多い」
と語っています。
また、デビューした後も名古屋の大学と都内の仕事場を毎週多い時で5回ほど行き来しながら、4年間で大学を卒業した西野さん。
その理由は「多くの人に共感してもらうためには、普通の女の子と同じ生活を体験して、そこから得られた経験をもとに詞を書きたかった」
大学に通うことで普通の女の子の感覚を肌で感じていたからこそ、ここまで多くに若者に支持を得られたのでしょう。
アルバムの歌詞一覧からわかった魅力は!?
「同じフレーズの繰り返しが多い」です。
・会いたくて会いたくて
・私たち
http://www.uta-net.com/artist/7429/4/[西野カナの歌詞一覧リスト]
常に聴き手の体験や話に身を傾け、失恋した人などには「過ぎ去った恋の思い出を振り返り、新しい一歩を踏み出してほしい」
というメッセージをデビュー当時から一貫して持っている西野さん。
20代中盤となり、より一層魅力を増していく、西野さんの今後の活躍が楽しみです。
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