未経験大歓迎で、学生や主婦、会社員でも副業から始められるという覆面調査のバイト。
誰でもお手軽に楽しんで始められるということで、最近はメディアで取り上げられることも多くなってきた。
今回は、実際に和食レストランで覆面調査を実体験してきた結果を踏まえて、仕事内容を紹介する。
覆面調査の仕事内容
今回はショッパーズアイの、和食レストランのランチメニュー調査の案件を受託した。
やることは事前に簡単なトレーニング(質問10個程度に答える)を実施し、調査当日はお店にいって50項目くらいのチェック項目に判定する。
どのような調査項目か?
調査項目は主に以下のような項目だ。
入店前の店舗の入り口周辺のチェック
入口や駐車場などにゴミが落ちていないか
入店時のスタッフの対応
「いらっしゃいませ」の挨拶、5秒以内に来客に気づき対応するか
着席時のスタッフ対応
お茶やおしぼりセットの提供、タッチパネルでの注文を依頼しているか
料理提供までのリードタイム(注文してから料理が提供されるまで)
タッチパネルの不明点について操作方法を教えてくれるか、10分以内に料理がでてくるか、
料理提供時のスタッフ対応
笑顔で丁寧に料理をテーブルに置くか、注文した料理が全て提供できていることの確認はしているか
店舗内装全般
テーブルや壁、窓の汚れや清潔感。トイレの状態チェック
一番優秀なスタッフは誰か
店員さんの名前を名指しで
その他改善要望
フリーコメントで200文字
実際のショッパーズアイの入力フォームはこちら。
筆者の場合、スマホでこの入力フォームのページを開き、ご飯をオーダーしてからの待ち時間や、ご飯を食べながら入力していった。
50個の調査項目というと多く感じるかもしれないが、8割以上は選択肢から選ぶだけの項目。
残り2割がフリーコメントで文字数制限付き(200文字以上とか)の入力を求められるので慣れないと時間がかかる人もいるかもしれない。
参考までに筆者が指摘した項目などを画像を交えながら紹介しておく。
- お茶のポッドに茶渋で黒ずんでいだりパッと見きたない
- 食事ブースの壁やしきりの窓ガラスが汚れている
- タッチパネルの置台に油汚れや指紋がついている
- 醤油入れに、醤油のこぼれた後がこびりついていて汚い
- 料理は品数も多く、彩り豊かで食欲をそそる
- ただ、シソの葉が新鮮ではなかった。
- 通路側に置くと、3分以内に食器を下げてくれた
覆面調査で何が得られた?
残念ながらほとんどお金は儲からない
今回は成果報酬1500円だったが、飲食費(969円)と交通費(往復390円)は自腹だった。
差し引きたった151円しか儲かっていない 笑
事前準備に30分ほど、調査当日の飲食店までの移動時間往復:1時間、調査時間:1時間という時間を使ったことを考えると、お金を稼げる仕事だとはとても言えない。
筆者はもともとお金と言うより、
お客さん目線で、商品やサービスの価値があるかどうかをチェックしてみたい
そのチェック項目について、覆面調査会社のノウハウを知りたい
という動機でこの覆面調査の案件を受注したのでお金は入らなくても問題なかった。
改めて、商品やサービスの価値があるかどうかという観点で、飲食店を訪れると非常に勉強になることが多い。
特に、飲食業で本格的にかかわった経験がない筆者にとっては、飲食業での数値目標(KPI)の取り入れ方が参考になった。
例えば、
入店してから5秒以内に「いらっしゃいませ」と挨拶
お客さんが料理を注文してからテーブルに運ばれるまで10分以内
食べ終わってから3分以内にテーブルから食器を下げてもらえるか
など、いろんな接客フローのポイントで数値目標を導入できることがよい知見を得られたと思う。
まとめ
販売店や飲食店の店長やオーナーを目指すかた、会社員でも管理職の方などには、よい気づきを得られるだろう。
筆者の場合は、交通費は自腹だったが、通勤や通学の定期が使える範囲なら、交通費代金は浮かせることができるので、1000円くらいの収入になる可能性はあるし、普段慣れ親しんでいるバイトや仕事と違う仕事をやることで新たな気づきがあるはずだ。
はじめは事前準備に時間がかかるが慣れればそれほど時間はかからない。
まずは覆面調査のアカウントを開設し、試しに1度やってみることをオススメする。
sponsored link