夏に備えて今年は筋トレをがんばろう!と思っている人も多いだろう。
今日は、筋トレの効果を最大限に発揮するためのウォームアップについて紹介しよう。
Contents
ウォームアップの目的は?
筋トレに限らず、すべてのスポーツ種目にウォームアップは必須だ。
大前提として、ウォームアップをする目的を確認しておこう。
筋肉を温める
出典:How To: Warm Up Sets For Lifting
ウォームアップ(英:warm up)をすることで、心拍数が上がり、筋肉の血流量が増え、筋肉が温まる。
血液には、筋肉を動かすために必要な酸素や栄養素が含まれているので、血流量が増えると筋肉を活発に動かすことができる。
脳から筋肉への神経伝達精度が高まる
出典:rolaofficial
また、脳から筋肉への神経伝達をスムーズにさせる目的もある
体の筋肉(骨格筋)を動かす指示は、すべて脳から行っている。
脳からの体を動かす指示を、ロスなく効率的に伝えるためにも、ウォームアップの目的のひとつだ。
ケガの予防
筋肉が温まると柔軟性が増し、可動域が広がるため、ケガなどの予防になる。
また、脳から筋肉への神経系の伝達精度が高まると、正確な動作ができ、意図しない動きをした結果、ケガをするリスクが減る。
ウォームアップには、ストレッチ!はもはや幻想
このように、ウォームアップには筋トレの効果を最大限に引き出すための、またケガを予防するために必須であるため、時間がなくても必ずやってほしい。
続いては、筋トレ前に適したウォームアップを紹介しよう。
静的ストレッチは、筋力低下する
出典:Broad Street Run Training: How to Warm Up the Right Way Read more at
スポーツの前には、ストレッチ(=静的ストレッチ。筋肉や腱を伸ばして一定時間静止する)というのが習慣になっている人も多い。
確かに、学生時代の部活でも、ランニングで体をあっためてから、ストレッチをやって・・・などが練習ルーティーンだった人も多いだろう。
しかし、筋トレ前には、ストレッチはやらない方がよい。
なぜなら、筋トレなどで高重量を扱う前は、ストレッチをすることで、筋力が発揮しずらくなるためだ。
筋肉をじっくり伸ばして止めるストレッチは、
その後の筋力の発揮を抑制してしまうのです。出典:筋トレの嘘と本当~正しい筋肉の鍛え方~ 「筋トレの効果的なウォームアップとは」
そのため、ストレッチは、筋トレ後のクールダウンとして、筋肉中の疲労物質を排出するために行うのが理想だ。
ただし、勘違いしないでほしいのは、あらゆるスポーツのウォームアップとして、ストレットが不向きだといっているのではない。
あくまで、筋トレのように大きな筋力の発揮を必要とするスポーツ(ウエイトリフティングなど)のウォームアップとしては、ストレッチは不向きだということだ。
有酸素運動も5分程度にとどめておくのがベスト
次に、筋トレ前のウォームアップとしての有酸素運動だが、5分程度なら問題ない。
しかし、5分以上有酸素運動をやってしまうと、筋肉を分解するホルモン(コルチゾール)の分泌が活発になってしまうため、筋トレでの筋肥大効果が妨げられてしまう。
筋トレ前の、ウォームアップは筋トレが一番!
出典:NFL meets Men's Physique Javon Walker and Matt Acton
実は、筋トレ前は、軽い重量で筋トレをやるのが最適だ。
軽い重量での筋トレで、筋肉も温まり、脳から筋肉への神経伝達精度も高まり、ケガも予防できる。
また、軽い重量で、正確なフォームで動作できているか確認にもなる。
筋トレ前の、ウォームアップセットの具体例
ウォームアップセットの組み方は、
・重量を増やしながら
・回数を少なくする
この2点を気を付けるだけでよい。
ウォームアップセットでは、高重量や高回数で筋肉を疲労させないように、体調や気温(冬はウォームアップを念入りに)なども考慮に入れ、最適なウォームアップを行おう!
その他
たかが、ウォームアップといってバカにしてはいけない。
トレーニングに対する考え方の中で、過去50年の間にもっとも進歩したのがウォームアップに関する研究だ。
まとめ
・筋トレの効果を最大限に発揮するために、ウォームアップは必須
・ウォームアップで、筋肉を温める。
・ウォームアップで、脳から筋肉への神経伝達精度を高める
・ウォームアップで、ケガが予防できる
・筋トレ前の、ウォームアップとして、静的ストレッチはやらないこと
・筋トレ前の、ウォームアップとして、有酸素運動は5分まで
・筋トレ前の、ウォームアップとして、筋トレを軽い重量でやるのが最適
・筋トレ前の、ウォームアップセットの具体例
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