1つのスポーツで名のあるアスリートだったとしても、燃え尽きてしまう人もいる。
日本なら、プロ野球で活躍した、清原和博選手など。彼がプロ野球を引退した200x年から今年薬物使用容疑で逮捕されるまでは周知の事実。
しかし、これから紹介するJavon Walker(ジェイボン・ウォーカー)は、2つの競技でプロとして活躍した後に、3つ目の競技でプロとして活躍している。
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アメリカの4大スポーツのうち、NFLとMLBでもプロ選手。
出典:Javon Walker points skyward after scoring the Seminoles last TD in the fourth quarter TD. (Photo: Mike Ewen)
ジェイボン・ウォーカーは、アメリカでは有名な元NFLの選手。NFLでプロ契約する前は、マイナーリーグのMLBで3年間プレー経験のある選手だった。
アメリカの4大スポーツのうち、2つのNFLとMLBでプロ選手というのも珍しい。
しかし、ジェイボン・ウォーカー はさらなる戦いの舞台を求め、NFLを引退後は、IFBB(International Federation of Bodybuilding and Fitness)プロアスリートに転向したのだ。
数あるNFL選手の中でも、NFL引退後にIFBBプロアスリートに転向した選手はいない。何がジェイボン・ウォーカーを駆り立てるのだろうか。
特定のスポーツ競技で引退する選手は、ほとんどの場合ケガや病気などが理由ではなく、まだ戦える肉体を維持していることが多い。
私は、フットボーラ―としては引退したが、もともとスポーツをしていた時期がなかったほど体を動かすこと、自分の体を研鑽することが好きだった。
そんな時、ソーシャルメディアでフィジークアスリートが頻繁に話題になり、大勢の選手がものすごい肉体を完成させているのに興味を持ったのがきっかけ
と、フィジーク協議を知れば知るほど興味が湧き、のめりこんでいった結果だという。
NFL選手からフィジークアスリートへのトレーニングの変化
出典:Former NFL WR Javon Walker is now a bodybuilder
NFL選手では、ジェイボン・ウォーカー はワイドレシーバーというポジション上、試合中でも豊富な運動量と抜群の瞬発力を発揮していた。
フィジーク転向になってからはどのようなトレーニングをしているのか。まずNFLとフィジークの違いについては、
NFL時代は、走力を活かしたポジションだったため、ウエイトトレーニングよりも走り込みなどのトレーニングが多かった。
2時間くらいずっと走りっぱなしということも多々あった。一言でいうと、陸上選手のような体だった。
しかし、フィジーク転向にあたっては、もっと私には筋量が必要だった。特に、胸部や背中や肩を中心に、たっぷり時間をかけて強化してきた。
また、背中がとても複雑な構造で、様々な筋肉を個々に刺激する必要があるなんてこともはじめて知った。
と語る。またトレーニングの頻度についても、
NFL時代は、全身のトレーニングを1回のワークアウトでやっていた。なぜなら、ウエイトトレーニングの時間がほとんどとれなかったため。
実践練習、過去の試合の反省会、対戦相手の動画を見て分析などにかなりの時間を割いていたためだ。
しかし、フィジークアスリートに転向してからは、全身の部位を分割し、胸、肩、背中、腕、脚とパーツごとに異なる日にワークアウトをして、十分に刺激するように心がけている。
と、ワークアウトの内容や頻度がガラリと変わったという。
では、逆にNFL時代とフィジークのトレーニングで共通していることはあるのか。NFL時代のトレーニング経験を活かすことができるのか。
心配機能を高め、脂肪の燃焼を促す有酸素運動(ウォーキング、ステアステッパー、トレッドミル)などは、NFL時代、フィジーク転向後も共通して行っている。
また、NFL時代に行っていたコンディショントレーニングも、現在も取り入れています。
コンディショントレーニングとは、ラダードリル、スレッドプッシュ、ボックスジャンプなどのことで、これらの種目をウエイトトレーニングの後に取り入れることで、コンディショニングがより早く整う。
と、NFL時代に培ったコンディショニングトレーニングのノウハウを活用し続けている。
このようにウエイトトレーニングを週6回と高頻度でこなす ジェイボン・ウォーカー だが、NFL時代と比べて、肉体はどう変わったのだろうか。
NFL時代よりも体重は4.5kgほど軽くなった。より筋量が増えて、より体脂肪が減った状態になっている。
そのため、NFL時代よりも体重は軽くても、見た目の錯覚を起こして、実際より大きなサイズに見えると評価をいただいている。
と、ハードなウエイトトレーニングの結果、除脂肪体重が増え、NFL時代よりも筋量がアップしたと語る。
最後に、ジェイボン・ウォーカー の行っているワークアウトを紹介しよう。
ジェイボン・ウォーカー のワークアウトメニュー
出典:NFL meets Men's Physique Javon Walker and Matt Acton
部位別ワークアウト
1日目:胸、上腕三頭筋、腹筋
2日目:背中、腹筋
3日目:脚
4日目:肩、上腕二頭筋、腹筋
※5日目から、1日目の内容を繰り返す。
※週7日トレーニングが基本だが、体調を優先して、トレーニング頻度を調整する
※日曜日はウエイトトレーニング以外の運動をする
ハイレップス
ほとんどの種目は
6セット × 30、25、20、15、10、10
の設定で行う。
ハイレップスのセットが、対象筋へのバーンが強めらる。大量の血液を対象筋に送りこまれている実感が好き。
また、セットごとに重量を増やすように努力はしているが、ストリクト(反動を使わない)、フルレンジ(関節の可動域を広く)の動作を保てる重量でやっている。
有酸素運動
NFL時代からの高強度インターバルトレーニング(HIT)をやる。
HITとは、高強度と低強度の運動を交互に繰り返すスタイルの有酸素運動で、例えば、ダッシュ&ウォーキングを繰り返すようなもの。
また、コンテストが近づいてくると1日2回の有酸素運動をこなす。
1回は、起床後空腹の状態で行い、2回目は、ウエイトトレーニングの後に行う。
なぜ、空腹時で有酸素運動を行うかというと、空腹時の方が、体の脂肪をエネルギーとして消費しやすいためだ。
伝説のボディビルダー:ドリアン・イエーツも起床後朝食前に有酸素運動を行っていた。
コンディショニングトレーニング
スレッドプッシュ:
プレートを載せて重くしたトレーニング用ソリを45メートル押す運動。
30~45秒間の休息を挟み、4,5セット行う。
ボックスジャンプ:
専用のボックスに飛び乗り&飛び降りる動作を4,5セット行う。
ボックスの高さは、ジャンプの種類によって変えており、例えば、両足のジャンプと片足だけでのジャンプでは高さを変えている。
ラダードリル:
異なる動作を8~10種目用意し、それら種目を連続して行う。
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