韓国というとビジネスではサムスンやヒュンダイ、食べ物ではキムチやチゲ、サブカルチャーではK-POPや韓流ドラマなどが思い浮かぶ。
K-POPが流行った数年前などは『少女時代もKARAもみんな同じ顔に見えるから、絶対整形でしょ』と言われていたのも記憶に新しい。
そんな韓国の現在の美容整形事情にせまってみた。
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日本を超える美容整形大国・韓国
韓国ソウル市の高級住宅街がある江南(カンナム)地区には通称:美容整形大通りというストリートがある。
その名の通り、道の両側には所狭しと数百件もの美容形成クリニックが開業している。
登録されている業者だけで江南区には360件(2015年)の美容整形外科があり、駅周辺の半径2Km以内に集中している。
駅構内に貼っている広告も、美容整形のビフォーアフターの広告がズラリ。中には、日本語表記OKなどの表記もある。
なぜ韓国は容姿に対する美意識が高いのか?
韓国では日本以上に、子どものころから容姿や評価されることが多い。
この子は美男だ美人だ、逆にこの子は不細工だなどと、容赦なく指摘することが習慣だそう。
さらに、近年は韓国人の女優・アイドルなどに憧れ『芸能人になりたい』と思う若い女性が急増している。
最近では、美容整形手術や脂肪吸引手術をテーマにしたゲームが数多く登場し、プレイヤーが医師となりメスなどの手術道具を使って二重まぶたをつくるなんてもものもある。
一般的に、整形手術後は顔が腫れてしまうこともあるため、長期休暇中に整形手術をすることが多い。
ある韓国の中学校では、中学3年生の冬休みが終わると、クラスの女子の3分の1が整形してキレイになっていたという話もある。
近年は中国人女性の施術増加
近年は、中国人が整形手術にやってくる割合が増えているという。
美容整形+観光のツアーが組まれ、中国人女性が施術に、美容整形医師が韓国の美容整形技術の視察に訪れているのだ。
これは日本同様、中国で韓流文化、ドラマ、映画などが人気で『韓国人の女優さん・タレントさんになりたい』というニーズが増加しているのが1つの理由だ。
整形目的で韓国・江南地区を訪れる中国人は、過去4年で3倍増だという。
施術を受ける中国人女性や視察目的の中国人医師たちに合わせて、韓国人の美容整形医師は、手術中も中国語で(もちろん通訳もいる)説明することが多いという。
中国で1度手術して失敗したため、江南のクリニックで修正手術をする人が多いという。
大がかりな整形手術で、顔の輪郭等が大きく変わってしまうとパスポートの顔写真と異なってしまうのではないか?と思う方もいるだろうが心配いらない。
出入国時の審査トラブルを避けるため「整形証明書」を発行してくれるそう。
整形手術を受けた直後の人が街を行きかう
街中でも包帯やマスクなどで整形手術後の腫れを隠している人が散見される。
中国の女の子が包帯をグルグル巻いた状態で、韓国のストリートにある屋台にご飯を食べに来たりするらしい。
このような状況の中で、韓国は海外の外来患者をもっと受け入れるべく、医療観光を国の経済政策の一つとして、国をあげて力を注いでいる。
世界に誇る美容外科の高い技術力をソウル以外でも医療特区として指定されている地域もある。
韓国のトラブル事例:外科手術でも入院させず自宅待機
一大決心して美容整形手術したにも関わらず、失敗してしまうトラブル事例も相次いでるそう。
上記のようにわざわざ鼻と顔の輪郭を直す手術を受けに韓国に渡った日本人女性が死亡してしまうケースもある。
通常、大掛かりな手術をした場合、入院して経過観察するのが普通です。なぜ入院させず宿泊先の自宅療養になったのだろうか?
顔の輪郭を変える手術となると骨を削る必要がある。
骨は出血しだすとなかなか止まりにくく、手術後もじわじわと出血することがあるため、入院施設がない美容外科で手術をするのは常識的な医師ならやらないハズだと思う。
私もかつて、美容形成ではないが、スノーボードで前歯を3本折った時に、インプラントを入れたことがある。
インプラントとは、簡単に言えば、顎の骨にねじを埋め込む治療だ。骨にねじを入れた術後は、なかなか出血も止まらなかったし、腫れもすごかったのを覚えている。
歯でこれぐらい痛いのだから、顔の輪郭全体に手を入れる手術では、想像を絶するくらいの痛みや出血があってもおかしくない。
日本でも残念ながら美容整形を受けて死亡事故が起きている。
多くは上記の韓国の例のように、顔の輪郭を治すために骨を削る手術や脂肪吸引での事故がほとんど。
骨を削る手術の場合、出血がじわじわと続き数日後に血液が喉に詰まって窒息死という場合もあり得るので、入院して受けるべき手術だ。
安いからといって安易に格安クリニックで秒速診断&即日手術などと急いではいけない。
競争激化により悪徳業者が増える
出典:전체보기
悪徳業者が増える理由の1つは過当競争だ。
韓国も日本も、患者さんの数よりも医者やクリニックの数の方が多いと言われている。
ここ数年はたくさん新しい美容外科が乱立しているが、同じ数くらい潰れているクリニックも多い。
美容整形の施術価格も、競争によりどんどん下がってきているので、売上があがりにくくなっている背景がある。
料金が安いのは、患者にとってはいいのだが、クリニック運営側にとっては、収益を圧迫してしまう。
そのため、施術実績が少なかろうと、スキルに不安があろうと、誇大広告を出して患者の施術意欲を煽っているのがクリニックの実情だ。
ひどい例だと、医師免許を持っていないもぐり業者などもいるため、美容整形手術を受ける場合は慎重に選んでほしい。
美容整形手術は正義か?悪か?
出典:彼女が突然「顔を整形したい」と言い出したら賛成? 反対? 約80%の男性が●●と回答
ここまで美容整形手術について書いてきたが、あなたは美容整形に賛成派か?それとも否定派だろうか?
男性の私の立場から言うと、確かに女性は容姿、それも顔面偏差値が高い方が生きてて得をするというのは納得できる。
恋愛だけでなく、就職試験での面接や、ビジネスでもお客さんに対して美人の方が印象はよい。
倫理的な観点からは、昭和的な考えかもしれないが「親から授かった大切な体をいじるなんてもってのほか!」と怒る人がいるのも気持ちはわかる。
参考になるかわからないが、私がもし自分の娘が『整形したい』と言い出したら賛成も反対もしないと思う。
ただ、親として美容整形外科のカウンセリング以上に美容整形手術に対するリスクを認識させる。
「もし整形っ失敗して、顔がぐちゃぐちゃになったら、死にたくなるかもしれない。それでもあきらめずに生き抜くことを約束できるか?」
この点だけは、整形手術を受ける娘とじっくり話し合おうとは思っている。
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